年賀状を手書きで作成するメリット・デメリットとマナーを解説

公開日:2019年11月29日
更新日:2023年10月2日

年賀状はかつて手書きで作成するのが主流でしたが、現在は、メール・SNSで送ったり、年賀状を印刷で仕上げる人が増えてきました。
手書きとメール・SNS、印刷の年賀状はそれぞれメリット・デメリットが異なりますので、年賀状を送る際はどれが自分に合った方法かじっくり吟味しましょう。

ここでは手書きとメール・SNS、印刷のどの方法で年賀状を送るか迷っている方のために、それぞれの方法のメリット・デメリットをわかりやすくまとめました。

手書き年賀状のメリット

手書きで年賀状を作成すると次のような2つのメリットがあります。

1.オリジナリティが出しやすい

手書きの文字は人のぶんだけ個性があり、デザインから作った物は世界に1つしかありません。そのぶんオリジナリティが出しやすく、受け取った相手の印象に残りやすいでしょう。

2.相手に目を通してもらいやすい

手書きの年賀状は手間と時間がかかっています。そのぶん受け取った方も真剣に目を通してくれる傾向にあるのもメリットです。

手書き年賀状のデメリット

相手に気持ちを伝えやすい手書き年賀状ですが、印刷プリントの年賀状と比べるといくつかのデメリットがあります。

1.膨大な手間と時間がかかる

手書き年賀状の最大のネックは、手間と時間がかかり過ぎることです。イラストを描いたり文字を書くことはかなりの手間がかかってしまうため、1枚仕上げるだけで相当な時間がかかります。
年賀状は例年11月1日頃から発売され、12月15日頃から投函受付が始まります。元旦に届くようにするためには12月25日までに投函しなければならないため、年賀状を作成する時間は正味1ヵ月半程度しかありません。
普段家事や仕事、育児で忙しい人がまとまった時間を確保するのは困難ですし、手書きだと1日に仕上げられる枚数にも限度がありますので、何十枚もの年賀状をすべて手書きで完成させるのは物理的に難しいのではないでしょうか。

2.間違ったときに修正しにくい

手書きの場合、はがきに直接文字を書いたり色を塗ったりするので、1度失敗すると、1から書き直すことになってしまいます。

書き損じはがきは郵便局の窓口に行けば所定の手数料を支払うことで新しい物と交換できますが、手間とコストがかかってしまうところがネックです。

手書きの年賀状で気をつけたいマナー

心を込めて手書きをした年賀状は、受け取る側も嬉しいものです。しかし、うっかりマナー違反をしてしまうと、相手に不快な思いをさせてしまう可能性もあります。気持ちよく新年がスタートできるよう、年賀状を手書きする際の気をつけたいマナーを確認しておきましょう。

宛名面のマナー

年賀状のマナーとしては、宛名は縦書きで書くのが正式です。

郵便番号を正しく書いていれば、市区町村まで省略しても年賀状自体は届きますが、目上の方や年配の方へ年賀状を送る場合は特に、省略せずに都道府県から書きましょう。
会社宛てに年賀状を送る場合は、会社名を省略して書いてはいけません。

また、手書きで宛名を書く場合はどんなに集中していても住所やお名前を間違って書いてしまうことがあります。
デザイン面だけでなく、宛名も書き損じを修正液や修正テープで修正してそのまま出すのは失礼になってしまいます。
万が一書き損じてしまった場合は、必ず新しいはがきに書き直すようにしましょう。

しまうまプリントでは、年賀状印刷をご注文いただく場合、宛名印刷オプションを無料でご利用いただけます。
印刷であれば書き損じもなく、登録した宛名情報は翌年以降も使うことができるので手間も少なくなりますね。

宛名書きのマナーについては、以下のコンテンツで宛名のよい例、悪い例の見本画像付きで詳しくご紹介しています。

字のバランスを意識する

年賀状を手書きする際に、「丁寧に書いているのに、なぜか綺麗に見えない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。一文字一文字を丁寧に書くことは大切ですが、美しい年賀状に仕上げるには、文章全体的のバランスを意識するようにしましょう。

ひらがなと漢字を同じ大きさで書いてしまうと、バランスが悪くなりがちです。漢字はひらがなよりも少し大きく書くことで、全体のバランスが良くなります。カタカナの場合は、ひらがなよりも少し小さめに書くと良いでしょう。

文字はやや右上がりに書くことも、文字を美しく見せるポイントです。少し意識をするだけでも、全体的にバランスの良い年賀状になります。

句読点は使わない

年賀状で「、」「。」などの句読点を使用することは、マナー違反とされています。文章の終わりや区切りにつける句読点を年賀状でしようすると、「お祝いごとに区切りをつける」「相手との関係に区切りをつける」という意味が含まれてしまいます。年賀状だけでなく、寒中見舞いや喪中はがきも同様に、句読点は使わないようにしましょう。

また、句読点は文章を読みやすくするために使用することから、あえて句読点をつけることで「文章が読めない人」と見下すような意味合いに捉えられる可能性もあります。特に目上の方への年賀状では、句読点の使用は避けた方が良いでしょう。句読点がないと読みづらいと感じる場合は、スペースを入れるなど、書き方を工夫すると読みやすくなります。

手書きでデザインや文字を書く際におすすめなペン

年賀状を手書きする際に悩むのが、使用するペンの種類に悩む方も多いでしょう。ペンにはさまざまな種類がありますが、年賀状の宛名やデザインを書くのにふさわしいペンはどのようなものなのでしょうか。

ここでは、年賀状を手書きする際におすすめのペンを特徴とともに紹介するので、ぜひ参考にしてください。ペンによっては、写真仕上げで作成した年賀状や、市販のインクジェットの写真用はがきに書くと、インクをはじいてしまう場合もありますので注意が必要です。

ボールペン

ボールペンは、書類を書いたり、サインをしたりと、普段の生活で馴染みのあるペンです。しかし、線が細いことや事務的なシーンで使用する筆記用具という認識がある方も多く、新年の挨拶である年賀状を書くにはふさわしくないペンとされています。

絶対に「ボールペン」を使用してはいけないというルールがあるわけではありませんが、失礼と捉える方がいることを覚えておきましょう。上司や目上の方への年賀状では、ボールペンではなく、太くしっかり書ける毛筆や筆ペンがおすすめです。

とはいえ、慣れないペンでは書きづらいこともあるでしょう。大切なのは気持ちを込めてかくことです。何も書かないよりも、ボールペンで一言添えることで、気持ちが伝わる年賀状になります。同僚や気心の知れた友人へ送る年賀状では、ボールペンを使用しても問題ないでしょう。

毛筆

年賀状を書くのにもっともふさわしいと言われているのが毛筆です。年賀状だけでなく、挨拶状などでも、毛筆を使用しているケースが多く見受けられます。毛筆は古くから日本で使われている筆記用具であり、文字や文章がもっとも美しく見えると言われています。

近年は、毛筆で文字を書く機会が減り、書き慣れていない方や使ったことがない方も多いでしょう。年賀状を毛筆で書きたい場合は、細字用の毛筆を選ぶと書きやすくなります。書き慣れたボールペンに比べると、毛筆は手間と時間がかかりますが、より心のこもった年賀状として相手にも喜んでもらえるでしょう。

筆ペン

毛筆には自信がないという方には、まずは筆ペンからトライしてみてはいかがでしょうか。筆ペンとは、墨と硯がなくても筆文字を書くことができる便利なペンです。筆ペンのペン先は毛筆のようにしなるため、字体の強弱や太さ、細さに変化がつけやすく、味のある文字が書けます。毛筆に近い文字が書けるため、上司や目上の方へ送る年賀状にもおすすめです。

毛筆よりも扱いやすく、手入れも簡単なため、1本持っておくと重宝します。筆ペンにはさまざまな種類がありますが、使い慣れていない方は細字用の筆ペンを選ぶと良いでしょう。

万年筆

万年筆は、強い筆圧をかけることなく、スイスイと文字を書けるのが特徴です。力を入れる必要がなく、疲れにくいため、たくさんの年賀状を手書きしたい方におすすめです。特に、ご年配の方には好印象をもってもらえるでしょう。

万年筆はペン先に加わる力の強さによって、文字の太さの調節ができることから、ボールペンでは表現できない独特の味わいが出せます。綺麗な文字を書くには慣れが必要ですが、いつもとは違った年賀状を書きたい方にはおすすめです。写真仕上げの年賀状などはがきの種類によっては、文字が滲んだり、インクがはじかれてしまったりする場合もあるため注意しましょう。

サインペン

毛筆や筆ペン以外のペンで、太くしっかりとした文字を書きたい方や、手軽に年賀状を手書きしたい方には、サインペンがおすすめです。フェルトのペンに水性インクを使用しているため、安定した書き心地が良く、上品な印象に仕上がります。サインペンは、極細から太字とペン先の太さが選べるだけでなく、カラーバリエーションも豊富です。

年賀状の宛名面は太字、メッセージには極細字と使い分けると便利です。デザインを手書きする場合には、カラーサインペンを活用すると良いでしょう。

油性ペン

油性ペンは、雨などの水に濡れても滲みにくく、すぐに乾くことから、宛名書きなどで重宝するペンです。片方は細字、もう片方は太字と、1本で2種類の文字を書くことができるタイプもあります。しっかりと太い文字で書きたい宛名は太字、差出人住所は細字と、書く内容によって文字の太さを使い分けると良いでしょう。

濃くしっかりと書ける油性ペンですが、はがきの種類によっては、裏面にまでインクが透けてしまうこともあります。宛名がデザイン面に見えてしまうと、せっかくのデザインが台無しです。透けないかどうかを確認をしてから、書き始めるようにしましょう。

温かみが伝わりにくい…メールやSNSで年始の挨拶をするデメリット

PCやスマホが普及し、メールやSNSで年始の挨拶をするとはがき代のコストや手書きの手間がかからないというメリットがありますが、一方でデメリットもあります。

1.温かみが伝わりにくく、事務的な印象を持たれる

手書きで手間をかけたり印刷できれいに仕上げる形に残る年賀状とは違い、メールやSNSでの年始の挨拶では事務的な印象を持たれ、なかなか温かみが伝わりづらいというデメリットがあります。

2.「失礼だ」と思われてしまう場合がある

親しい友人に送る際にはメールやSNSでの挨拶でも問題ないことが多いですが、目上の方や年配の方など、礼儀を重んじる方やPC・スマホの取り扱いに慣れていない方には、失礼だと思われてしまう場合があります。

簡単&スピーディ!印刷年賀状の2つのメリット

手書き年賀状に代わり、現代の主流となっている印刷年賀状のメリットについてまとめました。

1.短時間で大量の年賀状を作れる

大量印刷となると家庭用プリンタでは相応の時間がかかりますが、しまうまプリントでは数百枚の年賀状でも最短翌日~3日後には発送いたします。
お店まで足を運ばずに済むため、忙しくてなかなか店舗まで行けないという方からも重宝されています。

2.簡単にきれいな年賀状を作成できる

一からデザインやレイアウトを考えて年賀状を作成するのはなかなか困難です。賀詞やメッセージも自分で一から調べて書かなければならないので、何を書けばいいか頭を悩ませる方も多いでしょう。
その点、しまうまプリントではあらかじめフレームやイラスト、メッセージなどのテンプレートを用意していますので、好みの物を選ぶだけで簡単にきれいな年賀状を作成できます。

テンプレートのバリエーションは友人向けにぴったりのカジュアルなものから、上司や取引先宛てに適したビジネス向けのものまで豊富に揃っており、シチュエーションに合わせて選べるのもうれしいポイントです。

また、自分で一から作成したオリジナルデザインでの印刷にも対応しています。グラフィックソフトや写真加工アプリなどを使用してデザインを作成し、データを入稿するだけで印刷を依頼できるので、オリジナリティを出したい方にもおすすめです。

まとめ

年賀状を元旦に届くように投函したい場合、発売されてから1ヵ月半強で年賀状を作成しなければなりません。すべて手書きするとかなりの労力と時間がかかってしまい、期限までに間に合わない可能性があります。年賀状を大量に送る予定がある方は印刷で作成することをおすすめします。

しまうまプリントなら短時間でたくさんの年賀状を印刷できますし、デザインもテンプレートを使用できるので大量の年賀状も簡単に作成できます。

この記事を書いた人

しまうまプリント年賀状担当スタッフ

2010年に年賀状印刷サービスを開始以来、数多くのお客様に愛され、しまうまプリントの会員登録数は500万人を突破!年賀状に関するあらゆる情報をわかりやすくお届けします。

よくあるご質問

手書きの年賀状と印刷の年賀状、それぞれのメリットは何ですか?

手書き年賀状では「人のぶんだけ個性があるためオリジナリティが出しやすい」「相手に目を通してもらいやすい」といったメリット、
印刷の年賀状では「短時間で大量の年賀状を作れる」「好みのデザインを選ぶだけで簡単にきれいな年賀状を作成できる」といったメリットがあります。

どちらにもメリットはありますが、手間と時間をかけずにきれいな年賀状を作りたい場合は印刷年賀状がおすすめです。

年賀状の宛名を手書きする場合、気をつけるポイントはありますか?

宛名は縦書きで書くのがマナーです。また郵便番号は正しく書いていれば市区町村まで省略しても年賀状自体は届きますが、目上の方や年配の方へ年賀状を送る場合は特に省略せずに都道府県から書きましょう。
他にも気をつけたいポイントをこちらでご紹介しています。

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