年賀状じまいとは?基本や伝え方のポイント、理由別の文例をご紹介

公開日:2022年8月18日
更新日:2023年12月19日

新年の挨拶として送る年賀状は、古くから続いている日本独自の習慣です。ここ数年、年賀状をやめることを宣言する「年賀状じまい」が、広まりつつあるのをご存知でしょうか。

お正月の習慣として続けてきた年賀状をやめるには、大きな勇気が必要です。相手に失礼にならないよう伝え方や書き方などの、守るべきマナーもあります。

この記事では、年賀状のやりとりを終える「年賀状じまい」の基本やメリット・デメリットについてご紹介します。気をつけたい注意点や文例もチェックしておきましょう。

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年賀状じまいとは?

「年賀状じまい」とは、これまで年賀状のやりとりをしていた相手に対して、今後の年賀状の辞退を伝えることです。「年賀状じまい」を伝えるために送る最後の年賀状は、「終活年賀状」とも呼ばれています。

年賀状を出す・出さないは個人の自由なので、年賀状の辞退を相手に伝えなくても、年賀状をやめることは可能です。しかし、毎年欠かさず年賀状のやりとりをしていた相手から、急に年賀状が届かなくなったらどうでしょうか。「なにか機嫌を損ねるようなことをしてしまったのだろうか」「体調を崩しているのだろうか」など、相手に余計な心配をかけてしまうでしょう。

「年賀状じまい」は年賀状でのやりとりをやめることであり、お付き合い自体をやめることではありません。今後も良い関係性を続けるためにも、これまでの感謝の気持ちを伝え、丁寧な「年賀状じまい」をすることをおすすめします。

年賀状じまいのタイミング

「年賀状じまい」を検討しているが、どのようなタイミングで行うべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

「年賀状じまい」に明確なルールはありませんが、家庭の事情や人生の節目などのタイミングで行うケースが多いようです。しかし、年賀状はコミュニケーションツールの一つであることから自分のタイミングだけではなく、相手との関係性も踏まえたうえで「年賀状じまい」を行いましょう。

終活

終活とは、「人生の終わりのための活動」を略した言葉です。終活の方法は人によって異なりますが、一般的には身の回りの品物や財産などの整理を行います。その終活の一環として、「年賀状じまい」を行うケースが多く見受けられます。

終活は70代〜80代以上の高齢の方が行うだけでなく、近年は40代〜50代の中年層にも広まりつつあります。

終活は社会に広く浸透していることもあり、受け取る側の理解や共感が得やすく、「年賀状じまい」に適したタイミングといえるでしょう。

年祝い

年祝いとは、長寿を祝う儀式のことです。60歳を祝う還暦をはじめ、70歳の古稀、77歳の喜寿、88歳の米寿など、さまざまな年祝いがあります。

年祝いは人生のおめでたい節目であることから、前向きな理由で「年賀状じまい」ができるタイミングです。祝い年は高齢であることも意味するため、年賀状の辞退も失礼にはならないでしょう。今後も親しいお付き合いを続けたい旨をメッセージで書き添えることで、相手にも良い印象を与えることができます。

退職や転職

仕事関係の年賀状が多い方は、退職や転職を「年賀状じまい」のタイミングにするのも良いでしょう。これまでお世話になった感謝の気持ちを伝えるとともに年賀状を辞退する旨を伝えることで、スムーズな「年賀状じまい」ができます。

すでに仕事での関わりがなく、年賀状だけの付き合いだった相手とは、「年賀状じまい」をすることで定期的な連絡をとることはなくなるかもしれません。たとえ、今後連絡をとることがない相手だったとしても、失礼のない丁寧な対応を心がけましょう。

引越し

引越しは、住む家が変わるだけでなく、生活環境や職場環境が変わる心機一転の機会です。
年賀状で引越しをして住所が変わることをお知らせし、新たな生活がスタートすることをきっかけに年賀状をやめる旨を伝えると、自然な流れで「年賀状じまい」が行えるでしょう。

用件のみの文面は、受け取る側が冷たく感じるかもしれません。親戚や友人には、転勤や結婚といった引越しの簡単な経緯を書き添え、誠意を伝えるようにしましょう。

子どもの成長

普段会えない遠方の親戚や友人に子どもの成長を見てもらうために、写真付き年賀状を送る方は多いでしょう。しかし、子どもが成長するにつれて、写真を撮られることを嫌がったり、写真を撮る機会が少なくなったりなど、成長の過程で変化が生まれます。

これまで子どもの写真や家族写真を使用した年賀状を送ってきた方は、子どもの成人や独立など、子どもの成長を理由にして年賀状を辞退するのもひとつの方法です。これまでのお礼を伝えると、ぬくもりある「年賀状じまい」になるでしょう。

年賀状を辞めるメリット

長期にわたって続けてきた、年賀状のやりとりを終わりにする「年賀状じまい」は、やはり寂しいものです。ネガティブな印象がある「年賀状じまい」ですが、得られるメリットもあります。ここでは、「年賀状じまい」がもたらすメリットをいくつかご紹介します。

人間関係の見直し

年賀状をやりとりしている相手とは、どんな関係でしょうか。友人や親戚から学生時代の同級生まで、人によってさまざまです。実際に年に数回会う相手もいれば、年賀状だけの付き合いが何十年と続いている人もいるでしょう。

「年賀状じまい」は、なんとなく続いていた人間関係を見直すきっかけとなります。自分自身の人間関係を整理することで、本当に大切な人を再確認できます。

時間・手間・費用の節約

12月はクリスマスやお正月の準備などイベントが多く、なにかと忙しい時期です。年賀状を一枚一枚手書きすることは、時間と手間がかかります。「年賀状じまい」は、年賀状作成の手間や負担を軽減できることもメリットのひとつです。

はがき代や印刷代などの費用もかさみます。年賀状をやめることは、費用の節約にもつながります。

年賀状を辞めるデメリット

「年賀状じまい」のメリットを紹介しましたが、デメリットがあることも忘れてはいけません。年賀状をやめようか検討している場合は、後悔しないためにも、どんなデメリットがあるかを把握しておきましょう。

失礼と感じる方もいる

伝統的な年始の挨拶として、年賀状のやりとりを大切にしている方が多くいます。そのような方にとっては、「年賀状じまい」自体が、失礼だと感じるかもしれません。必ずしも相手が同じ気持ちとは限らないことを、念頭に置いておきましょう。

年賀状をやめるだけにも関わらず、「絶縁」と捉えられる可能性もあります。伝え方を間違えると、今後の交友関係にヒビが入ってしまうリスクがあることにも注意が必要です。

お正月が少し寂しくなる

年賀状は平安時代から続く日本ならではの文化であり、お正月らしさを感じる風物詩のひとつです。メッセージを読んだり、写真を見たりと、個性豊かな年賀状を読む時間は、年に一度の楽しみでもあります。1月中旬ごろに発表される、お年玉年賀状の当選番号を楽しみにしている方も多いでしょう。

「年賀状じまい」を伝えると、相手も年賀状を控える場合がほとんどです。当然のことながら、翌年からはお正月に届く年賀状は減ります。お正月の楽しみが減り、寂しくなってしまうことは否めません。

年賀状を再開しにくい

「年賀状じまい」をしたものの、孤独感や寂しさを感じ、年賀状のやりとりを再開したくなることもあるかもしれません。しかし、自分から年賀状の辞退を申し出ている反面、気まずさを感じてしまい、再開を言い出しづらいものです。

「年賀状じまい」を行う前には、年賀状を再開する予定がないかどうかを熟考した上で決断しましょう。とはいえ、年賀状を再開させることに問題はありません。年賀状を再開したい場合は、自分の近況などを伝え、年賀状を復活させた理由を書き添えて送ると良いでしょう。

年賀状じまいの伝え方

「年賀状じまい」は、相手に失礼がないよう、マナーを守って伝えることが大切です。では、いったいどのように伝えればいいのでしょうか。

ここでは、年賀状じまいをする旨の伝え方についてご紹介します。

年賀状で伝える

「年賀状じまい」は、最後の年賀状を送る際に伝えるケースが一般的です。新年の挨拶とともに、来年からは年賀状を辞退する旨を書きます。いままで年賀状をやりとりしている方全員へ、確実に伝えることができるおすすめの方法です。

年賀状は手元に残るのもポイントです。年賀状を書く場合、以前届いた年賀状を確認しながら作業する方が多いでしょう。「年賀状じまい」の旨が書かれた年賀状が残ることで、相手が「この人は年賀状じまいをしたんだった」と確認することができます。

寒中見舞いで伝える

新しい年は、だれでも気持ちよくスタートしたいものです。新年の挨拶でもある年賀状で、ネガティブな「年賀状じまい」を伝えることに抵抗がある方もいるでしょう。その場合は、寒中見舞いで伝える方法をおすすめします。

寒中見舞いとは、松の内が明けてから立春までに送る挨拶状です。一般的には、1月8日〜2月3日ごろまでに届くように投函します。喪中だった方や年賀状を送っていなかった方から年賀状が届いた場合も、寒中見舞いで年賀状を辞退する旨を伝えると良いでしょう。

喪中はがきで伝える

喪中はがきで「年賀状じまい」をすることも、基本的には問題ありません。喪中はがきとは、年賀状を出せないことを知らせる、年賀欠礼の挨拶状です。「年賀状じまい」がメインの文面にならないよう気をつけましょう。

喪中はがきで「年賀状じまい」をすることを、失礼と感じる方もいます。「年賀状じまい」を急がない場合は、来年以降にするなど、時期をずらすこともおすすめです。喪中はがきは11月中旬〜12月初旬までに、相手の手元に届くように出しましょう。

メールやSNSで伝える

友人や気心が知れた相手であれば、「年賀状じまい」をメールやSNSで伝えても良いでしょう。すぐに年賀状をやめるのであれば、なるべく早い時期に相手に伝えます。

一般的に、年賀はがきの販売開始は11月1日、年賀はがきの受付開始は12月15日です。遅くなってしまった場合、相手がすでに年賀状を用意している可能性もあるので注意しましょう。

メールやSNSでは相手の表情が見えないため、冷たい印象になりがちです。一斉送信などはせず、一人ひとりに向けたメッセージを添えるなどの心のこもった対応をしましょう。

直接会って伝える

顔を合わせる機会がある相手なら、直接「年賀状じまい」を伝えましょう。言葉だけでなく、表情や声のトーンなども伝わるため、誤解を招いたり関係が悪化したりする心配がありません。

相手の感情や反応を正確に読み取ることができるのも、対面だからこそです。相手の意見や感情にも寄り添うことができるため、丁寧な「年賀状じまい」ができます。

お世話になった方やご年配の方など、敬意を示すべき相手には、直接会って年賀状の辞退を伝えることをおすすめします。

年賀状じまいの書き方ポイント

「年賀状じまい」の基本をご紹介しましたが、実際に「年賀状じまい」をする場合、どのように伝えれば良いのでしょうか。

ここでは「年賀状じまい」の書き方のポイントを解説します。大前提として、相手に失礼がないよう配慮して書くことが大切です。最後の年賀状だからこそ、丁寧な文面を心がけましょう。

新年の挨拶

年賀状は新年を祝う挨拶状です。「年賀状じまい」を伝える場合でも、まずは新年を祝う言葉や挨拶から書き始めましょう。挨拶よりも先に「年賀状じまい」について書いてしまうと、相手の気分を害してしまう可能性があります。

新年の挨拶に続いて、前年のお付き合いのお礼や日頃の感謝などを述べる文も加えましょう。感謝の気持ちを伝え、新年のお祝いの言葉と変わらぬお付き合いをお願いする、年賀状の本来の目的を忘れないようにしましょう。

年賀状じまいをする理由

突然、年賀状をやめることだけを伝えられるとショックも大きいものです。まずは例年と同じように新年の挨拶文を書き、最後に「年賀状じまい」をすることを理由とともに明確に伝えます。

正直な理由を伝えることも良いですが、「時間節約のため」などの自分都合の理由は、受け取る側にとってあまり気分の良いものではありません。相手に配慮した表現を心がけましょう。

年賀状を辞める際の注意点

通常の年賀状でもマナーは大切ですが、「年賀状じまい」は、相手への配慮が大切です。年賀状じまいについて、注意すべき点をご紹介します。

年賀状に代わる連絡方法を明記する

繰り返しになりますが、「年賀状じまい」は絶縁宣言ではありません。引き続き、交友関係を続けたい旨を相手にも伝えるため、年賀状に変わる連絡方法を明記するのが基本的なマナーです。

メールアドレスやSNSのアカウントなどを書き添えることで、相手に絶縁ではないことが伝わります。

手書きでコメントを入れる

年賀状にお付き合いいただいた感謝の気持ちを込めて、手書きでメッセージを添えると良いでしょう。一言でも手書きがあることで、あたたかみが感じられ、より気持ちが伝わる文面になります。

反対に、すべて手書きにしてしまうと、自分だけが「年賀状じまい」を伝えられているのかと、相手に勘ぐらせてしまいます。主な部分は印刷を利用することで、「年賀状じまい」は年賀状のやりとりしている方全員に伝えていることを表現できます。

全体としては、印刷は8割〜9割程度、手書きは1割〜2割を目安にすると良いでしょう。

相手の年代によって伝え方を変える

「年賀状じまい」は、受け取る相手の年代によっても捉え方が異なります。不快な気持ちにさせないためにも、相手の年代に合った伝え方が重要です。

SNSに慣れ親しんでいる世代の方は、「年賀状じまい」にも抵抗がない場合が多く、カジュアルな文面で伝えても問題ないでしょう。

しかし、長い間年賀状のやりとりを続けてきた方や伝統に深く根づいた考えを持つご年配の方にとっては、年賀状を辞退することが失礼と捉えられることもあります。ご年配の方には「年賀状じまい」の理由を丁寧に説明した文面にするなど、相手の年代に合った伝え方を心掛けましょう。

最後の年賀状となるため印象の良い内容を心掛ける

年賀状の辞退を伝える最後の年賀状は、相手に良い印象を残す内容になるよう心掛けます。

「年賀状じまい」をする側は、人間関係の見直しや時間の節約ができ、気が楽になったと感じる方も多いでしょう。

一方、「年賀状じまい」をされる側からすると、年賀状のやりとりを辞めることを一方的に宣言された状態です。これまでの付き合いを突然絶たれてしまい、寂しさを感じる方は少なくありません。

引き続き良い関係性を続けるためにも、最後の年賀状は相手を想う気持ちを込めることが大切です。

年賀状じまいの一方的な宣言をお詫びする気持ちに加え、これまでの年賀状のやりとりに対する感謝の気持ちを書き添えると、印象の良い年賀状になります。

年賀状じまいの文例

いざ「年賀状じまい」を書くとなると、どんな言葉や文面にすればいいのか、悩む方も多いでしょう。新年の挨拶は例年通りですが、その後の文面は年賀状を終える理由によって異なります。

ここでは、「年賀状じまい」の文例を理由別にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

【70代〜】高齢が理由の場合

年齢を理由にした「年賀状じまい」は、シンプルな文面で問題ありません。終活をはじめる70代以降の方におすすめです。「寄る年波には勝てず」などさまざまな表現があります。年賀状を書くうえで、不都合なことを記載するのも良いでしょう。

▼文例

あけましておめでとうございます
旧年中はお世話になり ありがとうございました

私も高齢となり 筆をとるのが難しくなってまいりましたので
誠に勝手ではございますが年賀状は今年限りで失礼させていただきます
みなさまのご健康とご繁栄を心からお祈りいたします
寒さ厳しい折 どうぞご自愛ください

【60代】定年が理由の場合

人生の節目でもある、定年退職を理由にする場合も、比較的スムーズな「年賀状じまい」ができます。きちんと退職の報告をしたうえで、ハッキリと伝えましょう。

▼文例

新年おめでとうございます

私ごとではございますが 長年勤めた職場を定年退職いたしました
この節目にどなた様にも年始の挨拶状は本年をもちまして最後とさせていただきます

皆様の益々のご活躍を心よりお祈りいたします

【40代〜50代】子どもの成長が理由の場合

終活をするにはまだ早い、40代〜50代の中年層の場合は、家庭の事情を理由に「年賀状じまい」をするケースが多いようです。子供の成長を理由にした文例は、年賀状で子どもの成長を報告してきた方におすすめです。

▼文例

あけましておめでとうございます
旧年中は大変お世話になりました

早いもので子どもたちも成人を迎えました
つきましては誠に勝手ではございますが
今年をもちまして年賀状を控えさせていただきます

今後はメールにてご連絡いただければ幸いです
本年も変わらぬお付き合いのほど よろしくお願いいたします

【20代〜30代】時代の変化が理由の場合

SNSの普及やSDGsなどの環境負荷の低減など、時代の変化を理由に「年賀状じまい」をするケースも増加傾向にあります。今後はメールやSNSでの交流を深めたい場合は、SNSのIDやアカウント、メールアドレスなどを書き添えると良いでしょう。

▼文例

あけましておめでとうございます
本年も昨年同様 ご指導のほどよろしくお願い申し上げます

さて 私事で恐縮ですが 時代の流れに合わせ
皆様との交流の場をSNSへ移行することにいたしました

つきましては 年始のご挨拶状は本年を最後とし
来年からはご遠慮させていただきたく存じます

これから新年のご挨拶や近況のご報告はSNSを通して
ご連絡させていただければと思います
SNSのアカウントは〇〇〇〇です
今後も変わらぬお付き合いのほど よろしくお願い申し上げます

皆様のご多幸を心よりお祈りいたします

【ビジネス】会社の方針変更が理由の場合

近年は、デジタル化の推進や環境負荷の軽減といった会社の方針変更により、「年賀状じまい」を行う企業も増えています。取引先や顧客に不信感を与えないためにも、会社の方針変更による「年賀状じまい」であることを明記しましょう。

▼文例

謹んで新春のお慶びを申し上げます
旧年中は格別のお引き立てにあずかり誠にありがとうございました

この度 弊社では自然環境意識の高まりやデジタル化の推進などを鑑み
来年度より年賀状によるご挨拶を控えさせていただくこととなりました

今後はメールにて年始のご挨拶をさせていただきます
誠に勝手ではございますが 何卒ご理解賜りますようお願いいたします

皆様のご健康とご多幸を心からお祈り申し上げます

年賀状じまいではなく年賀状を減らす方法も

毎年欠かさず続けてきた年賀状のやりとりを、いっぺんにやめることには抵抗があり、「年賀状じまい」を躊躇している方も少なくないでしょう。「年賀状じまい」には、お正月が寂しくなったり、再開しづらかったりなどのデメリットもあります。後悔しないためにも、急いで決断することは避けた方が良いでしょう。

「年賀状じまい」に迷いがある場合は、年賀状を辞めるのではなく、減らすことからはじめてみてはいかがでしょうか。

付き合いを続けたい相手にのみ送る

年賀状を減らしたい場合、まずは送り先を絞ってみると良いでしょう。

年賀状を送る相手の中には、もう何十年も会っておらず、どのような人だったかも思い出せない方がいるかもしれません。形式的なやりとりのみが続いている方には「年賀状じまい」を伝え、これからも付き合いを続けたい相手には引き続き年賀状を送ることで、年賀状の枚数を減らすことができます。

枚数が減ることで、これまで以上に気持ちを込めた年賀状の作成もできるでしょう。

届いた年賀状にだけ返事だけ送る

届いた年賀状にだけ返事を送ることも、年賀状を減らす方法のひとつです。相手に察してもらうことで、徐々に年賀状の枚数を減らすことができます。

年賀状は「松の内」と呼ばれる1月1日から1月7日までの期間に相手に届けるのがマナーです。1月7日を過ぎてしまう場合は、「寒中見舞い」として返事を送りましょう。

ただし、遅れて送る年賀状はマナー違反と捉えられる可能性もあります。目上の方やお世話になっている方には、元旦に届くよう年賀状を出した方が良いでしょう。

会社関連の年賀状だけ送る

年賀状に対する考え方は個人差があり、「年賀状は社会人の常識」と考える人もいます。プライベートの年賀状は個人で出す・出さないの判断ができますが、会社関連の相手の場合は、個人で判断しづらいものです。

「年賀状じまい」によって、取引先との関係が気まずくなってしまっては元も子もありません。会社のイメージダウンや損失につながる恐れもあるため、会社関連の年賀状は個人で判断をせず、マナーを守って出す方が賢明でしょう。

年賀状は「会社関連だけ」と絞るだけでも、枚数を減らすことができます。

簡単に年賀状を出す方法

年賀状作成にかかる手間や負担を軽減するために、「年賀状じまい」を検討している方も多いでしょう。

年賀状作成にかかる手間や負担は、便利な年賀状印刷サービスを利用したり、デザイン入り年賀はがきを購入したりすることで省けます。

年賀状印刷サービスを利用する

簡単に年賀状を出すなら、ネット注文ができる年賀状印刷サービスの利用がおすすめです。

年賀状印刷サービスは、ネット上で好きなデザインを選んで注文するだけで、年賀状を作成できます。さまざまなオプションサービスを活用すると、さらに簡単に年賀状が出せるようになります。

しまうまプリントの年賀状サービスは、年賀状のデザインや印刷だけでなく、宛名印刷や投函作業も代行しているため、簡単に年賀状を出すことが可能です。少ない枚数の注文でも送料無料、宛名印刷も投函作業も無料なため、簡単なうえにコスパも抜群です。

プリンターやインクの準備が不要

年賀状印刷サービスを利用する場合、プリンターやインクなどの事前準備は不要です。

プリンターの設定ミスやインク切れ、紙詰まりといったトラブルに見舞われることもないため、スムーズな年賀状作成が行えます。

年賀状印刷サービスでは、家庭用プリンターよりも高性能なプリンターを使用している場合がほとんどです。家庭用プリンターでは実現できない、きれいな仕上がりの年賀状を簡単に作成できます。

忙しい方でも隙間時間に注文可能

年賀状印刷サービスは、パソコンからだけではなく、スマートフォンアプリから利用できるものもあります。

スマートフォンアプリは、時間や場所を問わずに使用可能です。通勤や通学などの移動中や休憩中といった、わずかな隙間時間でも年賀状の注文ができるため、忙しい方にもぴったりです。

オリジナル年賀状が簡単に作れる

年賀状印刷サービスなら、豊富なデザインテンプレートの中から好みのデザインを選べるので、自分らしい年賀状も簡単に作成できます。

よりオリジナリティにこだわりたい方は、データ入稿ができる年賀状印刷サービスの利用がおすすめです。データ入稿とは、自作したデザインのデータを入稿し、印刷だけを依頼することを指します。

自分だけの年賀状を簡単に作れるのも、年賀状印刷サービスならではの魅力です。

大変な宛名書きもお任せ

多くの年賀状印刷サービスでは、裏面だけでなく、宛名面の印刷にも対応しています。

宛名は一人ひとり異なるため、手書きで書く場合には、多くの時間と手間が必要です。枚数が多ければ多いほど負担は増え、書き間違えるリスクが高まります。

宛名印刷サービスを利用すれば、宛名書きの作業時間を短縮でき、書き損じはがきが発生することもありません。

登録した宛名情報は、翌年以降も利用できる場合もあり、住所録としての活用も可能です。

投函代行サービスで投函の手間なし

投函代行サービスを利用すれば、年賀状をポストや郵便局に投函する手間が省けます。

年賀状を元日に届けるためには、12月25日までの投函が推奨されています。とはいえ、年末は何かと忙しく、年賀状の投函を忘れてしまうこともあるでしょう。

投函代行サービスなら、年賀状の作成から投函までを、すべてネット上で完結できます。投函し忘れも防止できるため、忙しい方にぴったりなサービスです。

投函代行サービスは、海外から日本へ年賀状を送りたい方にもおすすめです。

郵便局やコンビニなどでデザイン入り年賀はがきを購入する

郵便局やコンビニなど身近な場所で購入できる、デザイン入り年賀はがきを利用することも、簡単に年賀状を出す方法の一つです。

年賀はがきには、プリンターの印刷に適した無地タイプやデザイン入りタイプなど、さまざまな種類があります。デザイン入りの年賀はがきを購入すれば、メッセージを書き込むだけで年賀状が完成します。

宛名書きは必要ですが、デザインを一から考える時間がない方や手軽に年賀状を出したい方におすすめです。

まとめ

新年の挨拶として送る年賀状は、会えない相手とも一年に一度近況報告がしあえる、貴重な連絡ツールのひとつです。年賀状をやめようと思っても、相手も同じ気持ちとは限りません。毎年届く年賀状を、楽しみに待っている方もたくさんいます。

年続けてきた年賀状をやめる「年賀状じまい」は、手間などを省ける反面、寂しさを伴うものです。「年賀状じまい」をする際は、相手を思いやりながら、じっくりと考えてから行ってみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

しまうまプリント年賀状担当スタッフ

2010年に年賀状印刷サービスを開始以来、数多くのお客様に愛され、しまうまプリントの会員登録数は500万人を突破!年賀状に関するあらゆる情報をわかりやすくお届けします。

よくあるご質問

年賀状じまいとは何ですか?

「年賀状じまい」とは、これまで年賀状のやりとりをしていた相手に対して、今後の年賀状の辞退を伝えることです。

年賀状じまいの書き方のポイントを教えてください

年賀状は新年を祝う挨拶状のため、年賀状で「年賀状じまい」を伝える場合はまずは新年を祝う言葉や挨拶から書き始めます。
年賀状じまいをする理由と年賀状に代わる連絡方法を明記し、引き続き交友関係を続けたい旨を相手にも伝えるようにしましょう。

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