コロナ禍の年賀状はどうする?気をつけたいマナーとおすすめ文例をご紹介

公開日:2022年8月18日
更新日:2023年10月2日

2022年も各地で猛威をふるった新型コロナウイルス 。その影響で正月やお盆の帰省を控えたという人も多いのではないでしょうか。そして、年末が近づくにつれて気になるのが年賀状です。

コロナ禍に年賀状は送った方が良いのか、送るのであればどのような文面がふさわしいのか、パターン別の文例とともにご紹介します。

コロナ禍の年賀状はどうする?

国内ではじめて新型コロナウイルスの感染が確認されてから早3年弱。よくないことが起こっている最中に年賀状を出すことにためらいを感じる人もいるかもしれません。
しかし、中にはコロナ禍だからこそ年賀状を送るというケースもあるでしょう。コロナ禍の年賀状事情がアンケート結果から見えてきました。

例年は送らないが、コロナ禍だからこそ送るという声も

日本トレンドリサーチが昨年11月に行った「年賀状に関するアンケート」では、2022年の正月に年賀状を送るという人は57.5%でした。

SNSの普及などにより年賀状を出さなくなった人が増えているとは言え、年賀状を送る人は過半数を超えました。
また、「例年は年賀状を送っていないが今年は送る」という人は7.8%で、「中々会えない人達に年始のご挨拶をしたいから」、「疎遠になっている人の安否がにるから」といった理由で送るケースが増えているようです。

コロナ禍だからこそ年賀状を送ろう

コロナ禍を理由に年賀状を送るのを控えた方が良いと考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、なかなか会えない状況だからこそ年賀状が喜ばれるのではないでしょうか。
むしろ人付き合いが希薄になりがちな昨今、挨拶がわりに年賀状を出そうと思う人も多いようです。
コロナ禍の年賀状は不謹慎と考える人よりも、年賀状をもらって元気づけられると感じる人の方が多いかもしれません。
家族写真付きの年賀状や工夫を凝らしたもの、手書きのメッセージが書かれたものなど、それぞれに個性豊かな年賀状はもらうと嬉しいものです。
遠くで暮らす家族はもちろん、普段会えない友人やたまに連絡を取る知人など、普段SNSやメールでやりとりしている人にも、今年は年賀状を送りましょう。

年賀状で気をつけたい漢字や言葉

年賀状の書き方には宛名面、裏面ともに一定のルールがあり、その中でも気をつけたいのが漢字や言葉のマナーです。
新年はおめでたいイベントですが、コロナ禍だからこそ例年よりも年賀状の書き方には慎重になりたいものです。

忌み言葉を避ける

基本的に年賀状には、縁起の悪さを連想させる「忌み言葉」と呼ばれる言葉は、コロナ禍に限らず避けるようにしましょう。

忌み言葉はマイナスの意味合いを持つ言葉で、例として死を連想させる(終わる、無くす、滅びる)、不幸を連想させる(悲しむ、割る、飽きる)、別れを連想させる(去る、消える、帰る)などが挙げられます。
そのほかにも「落ちる」、「壊れる」、「切れる」、「失う」、「衰える」、「離れる」、「倒れる」、「病む」、「崩れる」、「枯れる」、「破れる」なども忌み言葉にあたります。
前年の出来事を伝える際についつい使ってしまったり、知らず知らず使ってしまっていたりすることもあるため、改めて注意してみると良いでしょう。

忌み言葉そのものはもちろん、これらの漢字が含まれる言葉も使わないように気をつけましょう。

例えば「去年」という言葉には悪い意味はありませんが、「去」という漢字が使われており、年賀状の文面で使用する際には「旧年」や「昨年」といった言葉に置き換えるのが望ましいとされます。

句読点の付け方

もう一つ気をつけたいのが句読点の付け方です。
年賀状には、「、」や「。」といった句読点を付けてはいけないというマナーがあることはご存じでしょうか。
通常の手紙であれば句読点を付けることになんら問題はありませんが、お祝い事の文書に当たる年賀状において、句読点はふさわしくないとされています。
句読点は「終わり」や「区切り」を意味し、「相手とのお付き合いに区切りを付ける」という意味が含まれてしまうためです。
また、現代は読みやすさが重視され、日本語でも句読点が使われていますが、昔の日本には句読点を打つ慣習がなかったため、その文化の名残も影響しています。

特にビジネス上の付き合いがある取引先や仕事上のお客様、上司、先輩、など目上の方への年賀状では、句読点は避けるようにしましょう。

句読点がないと読みにくい場合もあるかもしれませんが、年賀状では文節の区切れで改行をしたり、1文字分空白をいれたりして読みやすい文章を心がけましょう。

コロナ禍だからこそ気を付けたい年賀状のマナー

コロナ禍で多かれ少なかれ影響を受け、環境が一変してしまった人も少なくありません。
そのような事情も考慮して、コロナ禍の年賀状では通常の年賀状のマナーに加えて、祝い言葉や言い回しなどにも気をつけましょう。

祝い言葉を避ける

お正月は本来であればおめでたい出来事で、通常であれば「あけましておめでとうございます」「寿」「賀正」「謹賀新年」などと書く人も多いのではないでしょうか。
しかし、コロナ禍の年賀状では正月を祝いたい気分ではない人や病気にかかっている人、体調を崩している人も多く、場合によっては気分を害してしまう可能性もあるため、祝い言葉は避けた方が良いとされます。
祝い言葉は年賀状の定番の文言ですが、コロナ禍では相手や状況によって使い方を工夫しましょう。

「コロナ禍」は年賀状に入れるとマナー違反?

自身の近況を伝える際についつい使ってしまいがちなのが「コロナ禍」という言葉です。
普段何気なく使う「コロナ禍」ですが、「禍」という漢字にも思いがけない災難やよくない出来事を表す意味があるため、年賀状では使用を避けるのが望ましいとされています。
コロナ禍のことを年賀状に書く際は、直接的な表現を避け、「禍」という漢字を使わずに表現すると良いでしょう。
コロナ禍の年賀状は、一年なかなか会えなかった人や連絡が疎かになってしまった人に挨拶できる貴重な機会です。
新型コロナウイルスの影響を受けた人に対してはねぎらいの言葉や体調を気遣う言葉を添えるなど、受け取った相手の気持ちに配慮した言葉選びがしたいですね。

コロナ禍の年賀状のおすすめ文例

コロナ禍の年賀状を実際に書くとなると、どのような文面にすれば良いか悩んでしまうという人も多いかもしれません。
最後に、実際にコロナ禍の年賀状ではどういった文面がふさわしいのか、おすすめの文例をご紹介します。
送る相手や書きたい内容別にまとめましたので、コロナ禍の年賀状を書く参考にしてみてください。
今回ご紹介している文例の一部は「しまうまプリントの年賀状印刷」に定型文として登録されています。文例に悩んだ際はぜひ使ってみてくださいね。

健康を願う文例

新型コロナウイルスの影響で体調が思わしくなかったという人も多い2022年。
お正月は体調を崩しやすくなる時期でもあるため、相手の体調を気遣い、健康を願う文面を添えられると素敵ですね。

新型コロナウイルスがまだまだ猛威を奮っておりますが
以前のようにおちついた生活を取り戻せるよう お互い気をつけて過ごしましょう

今年こそは健康で幸せの多き一年となりますように

健康のありがたさを感じる日々ですね
〇〇様のご健康を祈っています

思うように会えませんが決して無理はせず
体調にはくれぐれも気をつけてください

今年こそ元気な姿でお目にかかりたいものです

寒さにもコロナにも負けず お互いがんばりましょう

収束することを願う文例

誰しもがコロナの収束を願っているにも関わらず、なかなか終わりの見えない現実に不安を抱える人も多いと思います。
次に、新型コロナウイルスの収束と平和な日々を願う文例をご紹介します。

いまだ不安な毎日が続きますが
コロナがおちつき 早く元気な姿でお会いできますことを願っています

一日も早いコロナの収束と〇〇様のご健康をお祈りします

新しい一年はコロナのない穏やかな一年になりますように

昨年はコロナの影響で〇〇を自粛しましたが
今年こそはコロナが収束し 趣味を再開できますように

新型コロナウイルスの流行もあり お正月は帰省を控えることとしました
今年こそはゆっくりお会いしたいです

人々が心から笑顔になれる日々が戻ってきますように

また会えることを願う文例

コロナの影響で疎遠になってしまった人や、なかなか会えなくなってしまった人に、年賀状を通して会いたい思いを伝えるのも良いでしょう。

2023年が皆様にとってよい年になり
また笑顔でお目にかかれますよう 皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします

例年になくお目にかかれる幸せを感じた年でもありました
本年も倍旧のご指導を伏してお願い申し上げます

家族一緒に過ごす時間が多くなり、絆の深まった一年でした
〇〇様にもまた元気な姿でお会いできますことを楽しみにしております

なかなか会えない日々が続いております
今年こそはぜひ直接お目にかかりたいですね

すっかりご無沙汰しておりますが お変わりありませんか
コロナがおちついたらゆっくり会いましょう

ビジネス向け文例

ビジネスの相手の中にはコロナ禍の影響で業績が思わしくなかったり、休業を強いられたりした企業もあるかもしれません。
句読点や誤字にも特に気をつけ、取引先の発展をお祈りする文章を添えましょう。

昨年は新型コロナの影響で皆様とお会いできずもどかしい一年でした
状況がおちつきましたら またゆっくりお話ししましょう

旧年の休業期間中には大変ご迷惑をおかけしました
本年は感染症対策にもより一層の注意を払いながら
従業員一同 全力で取り組んでいく所存です

なかなか貴社へお伺いできず申し訳ございません
一日も早くお目にかかれる日が訪れますことを心待ちにしております

新型コロナウイルスの影響はいかがかと存じ上げます
〇〇様はじめ貴社の皆様におかれましては
益々ご活躍いただきますようをお願い申し上げます

未曾有の状況下におきまして お疲れのことと存じ上げます
貴社の益々のご発展とご健勝をお祈りしています

昨年は弊社にとって厳しい一年となりました
本年は微力ながら貴社のお役に立てるよう努めてまいります

何かと不自由な日々が続きますが 私はテレワークで頑張っています
今年はまたお仕事でご一緒できるよう願っております

新型コロナウイルスもようやく一服の兆しが見られほっとしています
今年はお互いに飛躍の年にしましょう

親戚向け文例

コロナ禍で思うように顔を見せられていない親戚には、写真とともにメッセージを送ると喜ばれます。
ちょっとした報告や家族の近況を手書きで添えるのも良いでしょう。

今年はコロナの影響もあり 残念ですが年末年始の帰省を控えました
お盆には家族みんなで帰省したいと考えています

コロナがなかなか収まりませんね
〇〇家の皆様もお体にはお気をつけてお過ごしください

来春長男が小学校に入学します
また元気な姿でお目にかかれるのを楽しみにしています

今年は感染症対策のため帰省できませんが
コロナにはくれぐれも気をつけつつ どうかご自愛ください

我が家では〇〇が在宅勤務となり やっと新しい生活に慣れてきました
おちついたらみんなで伺いたいと思います

ご無沙汰しております
コロナがおちつきましたら 子どもたちと一緒に帰省できればと思っています

プライベート向け文例

親しい友人相手の年賀状であっても、コロナ禍は文面に気をつけ、相手に配慮する文章を加えると良いでしょう。
普段会えていない人には、「おちついたらまた会いたい」と伝えるのも良いですね。

コロナがいまだ収まりませんがお元気ですか
たまにはオンライン飲み会しましょう

元気にしていますか昨年はコロナの影響もあって飲みにも行けず残念です
今年は元気な姿で会えますように

私は在宅勤務が続き あまり外にも出られていません
今年こそは一緒に〇〇しましょう

いつも相談に乗ってくれてありがとうございます
〇〇もコロナや風邪に気をつけて過ごしてください

昨年はコロナの影響もあってお茶にも行けませんでした
今年こそはゆっくり会って話したいです

今年こそは一緒に旅行したいですね
そのためにもお互い元気で過ごしましょう

まとめ

新型コロナウイルス感染症に終わりが見えない中、人々の生活も変化し、さまざまな影響を与え続けています。
お正月や年賀状を送ることは本来おめでたいことのはずですが、中には素直な気持ちでお祝いできないという人もいるのが現状です。
しかし、普段あまり連絡を取っていない人や遠くにいる家族や知人、友人からもらう年賀状はやっぱり嬉しいもの。
コロナ禍の年賀状では、相手の健康を思い、コロナの収束後にはまた元気な姿で会いたいという気持ちを伝えるなど、年賀状を受け取る人の気持ちを思うことが大切です。

人との関係が希薄になりがちな今だからこそ、年賀状を送ってみませんか。

この記事を書いた人

しまうまプリント年賀状担当スタッフ

2010年に年賀状印刷サービスを開始以来、数多くのお客様に愛され、しまうまプリントの会員登録数は500万人を突破!年賀状に関するあらゆる情報をわかりやすくお届けします。

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